賃貸物件の設備の一つである「24時間換気システム」とは?電気代はいくら?
賃貸物件に備えられている「24時間換気システム」をご存知でしょうか?
現在「24時間換気システム」は、あらゆる建物に採用されています。
しかし、24時間稼働していると気になるのが電気代です。
ここからは「24時間換気システム」の仕組みや効果に加えて、電気代についてもご紹介していきます。
賃貸物件の設備である「24時間換気システム」とは?
現在主流となっている高気密住宅には、冷暖房の省エネや花粉・ホコリが入ってくるのを防ぐメリットがあります。
一方で、空気の出入りが少ないとハウスダウストやダニがその場で留まってしまい、それが原因で「シックハウス症候群」に罹ることもあります。
こうした事態を避けるために、「24時間換気システム」の設置が義務化されました。
建築基準法においてこのシステムは、1時間で部屋の空気の半分以上が入れ替わることが要件に設定されています。
換気方式は3つに分類されており、そのうち一般的に住宅で採用されているのは第三種換気方式です。
まず、外気を居住スペースにある吸気口から取り込む、部屋全体の空気が入れ替わります。
その後、トイレや洗面所などにある天井排気口を経由して空気が外へ送り出される仕組みです。
この方式は、内部の湿気を外へ押し出すので結露になりにくいこと、簡単な構造であるため改修や設置が容易なことがメリットとして挙げられます。
ただ、吸気口からは勝手に空気が入ってくるので外気の流入を止められません。
そうなると部屋の温度調節が難しく、冷暖房費用も高くなる可能性があります。
賃貸物件の設備である「24時間換気システム」の電気代は?
「24時間換気システム」が備え付けられている物件に住んでいる場合、心配なのが電気代です。
24時間稼働していると、電気代も相応に高くなってしまうのでしょうか。
結論から言うと、1ヶ月使い続けたとしても月々100円~500円程度が相場です。
もちろん住んでいる土地や契約内容によって若干の変動はあるでしょうが、それでもあまり高額にはなりません。
これくらいの費用感でシックハウス症候群を予防できるのであれば、むしろコストパフォーマンスが良いくらいです。
病気にかかってしまった際にかかる病院代を省くための先行投資と考えるとよいでしょう。