第二種住居地域という立地にある賃貸物件はどうなの?地域の概要や住環境を解説
賃貸物件のなかには、その立地が「第二種住居地域」という地域にあるものも存在します。
今回はこの第二種住居地域の賃貸物件についての解説です。
第二種住居地域とはそもそも何なのか、どんな住環境になることが考えられるのか、この機会に知っておきましょう!
賃貸物件の立地で気になる第二種住居地域とはどんな地域?
第二種住居地域とは、住宅がメインではあるものの、商業施設や工場なども混在している地域を指します。
住宅メインの地域としては第一種住居地域というのもありますが、住宅をメインとしている度合いでいうと、これは文句なしに第一種住居地域が上です。
第一種住居地域にも3,000㎡までの店舗・事務所・ホテルなどを建てることはできますが、第二種住居地域は第一種住居地域よりも制限がゆるく、10,000㎡までの大規模店舗や事務所や遊戯施設など、かなり幅広い用途の建物を建てることが認められています。
たとえばパチンコ店、カラオケボックス、ホテル、ボウリング場、スケート場、プール、ゴルフ練習場、バッティング練習場などの立地も、第二種住居地域では認められているのです。
また、住宅の特徴としても、第二種住居地域のほうが「戸建て住宅よりも賃貸マンションなどの集合住宅のほうが多い」という傾向があります。
第二種住居地域という立地にある賃貸物件の住環境は?
第二種住居地域という立地にある賃貸物件の住環境がどんなものになるのか、おもに想定されるケースは以下のようなものです。
●第一種住居地域と比べて商業施設なども多いため生活の利便性は高い
●賃貸物件が多い地域でもあるので物件選びが楽
●商業施設や娯楽施設が同じ地域内にある分、騒音などのトラブルリスクは第一種住居地域よりも高い
●いわゆる「ビル風」が吹きやすく、季節と場所によっては予想以上の強風に悩まされることもある
●高い建物が多いので、日当たりに難がある賃貸物件も少なくない
●立地によっては煙やにおい・排気ガスなどのリスクも高い
こうした第二種住居地域ならではの住環境を考えると「賃貸物件選びの際は単に利便性だけを見るのではなく、騒音トラブルや強風、日当たりの悪さ、におい、排気ガスなどのデメリットが少ないかどうかもしっかりチェックして選ぶ必要がある」といえますね。