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【賃貸の地震対策】家具の固定はしていい?原状回復の注意点と備えを解説

東京都では、毎年11月19日を「備蓄の日」としています。年末に向けて、住まいの防災を見直すよいタイミングです。

東京消防庁によると、近年発生した地震でけがをした人の3〜5割は、家具類の転倒・落下・移動が原因とされています。

とはいえ賃貸に住んでいると、「壁に穴を開けて家具を固定してもいいの?」「退去時に費用を請求されない?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、世田谷区・渋谷区・杉並区・中野区で賃貸仲介・賃貸管理を行う久和不動産株式会社が、賃貸でもできる地震対策を解説します。

この記事では、次の内容についてお伝えします。

・賃貸でも地震対策が必要な理由 
・家具を固定するときの原状回復の考え方と、壁に穴を開けずにできる対策 
・備蓄や保険など、あわせて進めたい防災の備えと部屋探しのポイント 

一人暮らしを始めたばかりの方や、まだ地震対策ができていない方に役立つ内容となります。

ぜひ最後までお読みください。



賃貸でも地震対策が必要な理由


「建物は管理会社や大家さんが管理しているから大丈夫」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、地震のときに身を守るためには、建物だけでなく室内の安全対策も欠かせません。

地震によるけがの多くは家具が原因


冒頭でご紹介したとおり、東京消防庁は、地震によるけがの3〜5割が家具類の転倒・落下・移動によるものとしています。

背の高い本棚や食器棚、テレビ、電子レンジなどは、揺れによって倒れたり飛び出したりするおそれがあります。

特にワンルームや1Kなど限られた広さの部屋では、寝ている場所のすぐ近くに家具を置くことも多いため、事前の対策が大切です。

倒れた家具が避難の妨げになることも


家具が倒れると、けがだけでなく、出入口や廊下をふさいで避難の妨げになることもあります。

割れたガラスや食器が床に散らばると、素足で歩くことも難しくなります。日頃から「倒れない・落ちない・動かない」工夫をしておくことが、自分の身を守ることにつながります。


賃貸で家具を固定するときの原状回復の考え方


賃貸で地震対策をするときに気になるのが、退去時の原状回復です。

東京都の「賃貸住宅トラブル防止ガイドライン」や国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、壁の穴について次のような考え方が示されています。

画鋲やピンの穴は通常損耗とされている


ポスターやカレンダーを貼るための画鋲・ピンの穴で、下地ボードの張り替えが不要な程度のものは、通常の使用による損耗として貸主負担とされています。

くぎ穴・ネジ穴は借主負担となる場合がある


一方で、重い物を掛けるためのくぎ穴やネジ穴で、下地ボードの張り替えが必要な程度のものは、通常の使用を超えるものとして借主負担になる例とされています。

L字金具などで家具を壁にネジ止めする場合は、このケースにあたる可能性があるため注意が必要です。

貸主の承諾を得た家具転倒防止措置は貸主負担の例


東京都のガイドラインでは、あらかじめ貸主の承諾を得た家具転倒防止措置によるものは、貸主負担の例として示されています。

ネジ止めなど壁を傷める可能性のある方法を選びたいときは、自己判断で工事をせず、必ず事前に管理会社や大家さんへ相談し、承諾と原状回復の扱いを確認してから行いましょう。


壁に穴を開けずにできる家具の転倒防止対策5選


壁を傷めずにできる地震対策もたくさんあります。ここでは、賃貸でも取り入れやすい方法を5つご紹介します。

①突っ張り棒タイプの器具を使う


家具の上部と天井の間に設置する突っ張り棒タイプの器具は、壁に穴を開けずに使えるため賃貸でも取り入れやすい対策です。

天井の強度が弱い場所では効果が下がることもあるため、家具の奥側に設置し、天井の硬い部分を選ぶのがポイントです。

②粘着マットやストッパーを組み合わせる


家具の下に敷くストッパーや、テレビ・電子レンジの下に貼る粘着マットも手軽な対策です。

突っ張り棒タイプの器具と組み合わせて使うと、より安心感が高まります。粘着タイプは床や家具に跡が残らない製品を選ぶとよいでしょう。

③寝る場所の近くに背の高い家具を置かない


就寝中は揺れにとっさに反応できません。ベッドや布団の周りには背の高い家具を置かず、倒れても体にかからない向きに配置しましょう。

出入口や廊下をふさがないレイアウトにしておくことも大切です。

④重い物は下の段に収納する


本棚や収納棚は、重い物を下の段に、軽い物を上の段に収納すると重心が低くなり、倒れにくくなります。

棚の上に物を積み上げたり、高い場所に割れ物を置いたりするのは避けましょう。

⑤窓や食器棚のガラスに飛散防止フィルムを貼る


ガラスが割れたときの飛散を防ぐフィルムも有効です。

ただし、窓ガラスの種類によっては熱割れなどの原因になる場合もあるため、貼ってはがせるタイプを選び、窓に貼る場合は事前に管理会社へ確認しておくと安心です。


あわせて進めたい賃貸の防災の備え


家具の対策とあわせて、次のような備えも進めておきましょう。

日常備蓄(ローリングストック)を始める


東京都は、普段使っている食料品や日用品を少し多めに買い置きし、使った分を買い足していく「日常備蓄」をすすめています。

飲料水は1人1日3リットルが目安とされています。収納が限られる一人暮らしの部屋でも、ベッド下やクローゼットの空きスペースを活用して備えておくと安心です。

ハザードマップと避難場所を確認する


世田谷区・渋谷区・杉並区・中野区など各区では、ハザードマップや避難場所の情報を公開しています。

自宅周辺の避難場所や、職場・学校から自宅までの帰宅ルートを一度確認しておきましょう。

火災保険・地震保険の補償内容を確認する


賃貸の契約時に加入した火災保険の内容も、この機会に見直しておくのがおすすめです。

地震が原因の損害は、一般的に火災保険だけでは補償されず、地震保険への加入が必要となります。家財の補償がどこまで含まれているか、契約内容を確認しておきましょう。


部屋探しの段階で確認したい防災のポイント


これからお部屋探しをする方は、次のような点も確認しておくと、地震に備えた住まい選びにつながります。

・建物が新耐震基準(1981年6月以降に建築確認を受けたもの)で建てられているか 
・ハザードマップで、物件周辺の浸水や土砂災害などのリスクを確認したか 
・避難場所までの距離や道のりに無理がないか 
・作り付けの収納があり、背の高い家具を置かずに済む間取りか 

気になる点は、内見時や契約前に不動産会社の担当者へ遠慮なく質問してみましょう。


賃貸の防災のご相談は久和不動産へ


今回は、賃貸でも地震対策が必要な理由や、家具を固定するときの原状回復の考え方、壁に穴を開けずにできる対策についてご紹介しました。

要点を以下にまとめます。

・地震によるけがの3〜5割は家具類の転倒・落下・移動が原因とされており、賃貸でも室内の対策が大切 
・画鋲・ピンの穴は通常損耗とされる一方、ネジ止めなどは借主負担となる場合があるため、事前に管理会社や大家さんの承諾を得ることが重要 
・突っ張り棒タイプの器具や粘着マット、家具の配置の工夫に加え、日常備蓄やハザードマップの確認、保険内容の見直しもあわせて進める 

久和不動産株式会社では、入居中の住まいのお困りごとのご相談から、安心して暮らせるお部屋探しまで丁寧にサポートしています。「家具の固定をしてよいか確認したい」「防災面も考えてお部屋を探したい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。

この記事が、賃貸での地震対策に悩んでいる方のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。